快便とは、使用済みのエネルギーを、気持ちよく排泄(大便、小便)することです。
【大便】
腸は、第二の脳と言われ、脳からの指令を受けずに自在に動きます。
腸は、小腸、大腸から成り立っています。小腸では、食べ物を消化し、栄養分を吸収します。大腸では、残りかすの水分を吸収し、ほどよい硬さの便として体外に排泄されます。
この腸内の動きは、蠕動(ぜんどう)運動といって、筋肉が伸縮して、食べたものや残りかすを移動させます。
特に大腸の働きが弱くなりますと、便秘になります。大腸の健康を維持することになります。
① 便意
便意をもようしたら、我慢せずにトイレに行くことです。
② 運動
便秘は、大腸の筋肉が低下することによって起ります。
筋肉の活性化には、お腹を暖めることと、腹式呼吸があります。
お腹を暖めるには、腹巻きやカイロがあります。
腹式呼吸は、椅子に座って、息をゆっくりとお腹から喉まで一杯吸い込みます。上半身をゆっくりと前に倒します。その姿勢のまま、股あたりを見て、その状態を10秒ほど保ちます。その後、一気に息を吐きます。上体を起こします。これを10回くらいやるといいようです。
③ 食べ物
便秘には、食物繊維と発酵食品がいいです。大腸のぜん動運動を活発にし、排泄しやすくします。
食物繊維が豊富な食品は、穀類(ライ麦)、芋類(さつまいも、里芋、こんにゃく)、豆類(いんげん豆、えんどう、大豆、きな粉)、野菜類(切り干し大根、パセリ)、きのこ(乾燥きくらげ、干ししいたけ)、海藻類(ひじき、わかめ、寒天、昆布)などがあります。
発酵食品としては、酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルト、納豆などがあります。
④ 水分
水分をこまめにとります。
朝起きたら、水をコップ一杯を飲むと、腸が目覚めてぜん動運動が活発になるといわれています。
⑤ 整腸剤
大腸には、有用な菌があるそうです。この菌を発育促進するには、整腸剤というものがあるようです。薬局などで相談されるといいです。
【小便】
小便の出が悪いとか、小便の回数が多いといいう頻尿があります。これは、ふくらはぎと関係があります。ふくらはぎは、第二の心臓といわれています。
ふくらはぎには、血液を足先から心臓に押し上げるポンプの役割があります。
同様に、ふくらはぎは、水分の取り過ぎによって下半身に水分が溜まり、夜中に何回もトイレにいくことになります。
特にふくらはぎまわりに多くの水分が溜まります。ふくらはぎは、溜まっている水分を押し上げて排泄する働きもあります。
ふくらはぎの筋肉を鍛えるためには、それなりの運動がいります。
その運動とは、立ったままかかとを上げて、少し止めて、ゆっくり下ろします。これを何回か繰り返します。