4.3. 新たに生きる心

 中国の殷王朝(BC17世紀頃~BC1046年)を創建した湯王は、毎日洗面器に彫らせ文を見て、修養したそうです。その彫った文は、『苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり』です。この意味は、「今日の行いは昨日よりも新しくよくし、明日の行いは今日よりを新しくよくするように励む」という自戒の文です。

 「新たに生きる心」とは、毎朝、昨日のことを反省して、今日は新たな気持ちで生きようと決意することです。なぜ、朝、決意をするかというのは、今日一日の計画を立てるは朝が一番いいからです。計画を立てないと、一日をだらだら過ごしてしまいます。

 全ての人に与えられている共通の資源は「時間」だけです。この時間をどう使いかは、その人の心も持ち方次第といえます。無駄に過ごす時間をもったいないと感じるか、否かです、

 日本では、元旦に一年の計を立てると言われています。企業によっては、年度の始まりが4月だとすれば、4月1日にその1年度の計画を立てます。月の初めに、1月の計画を立てます。毎日の計画を朝立てるというように、計画を細分化して、1年度が終わったら、1年間の計画を達成することになります。
 年度初めに、予想しない社会現象や天変地異などがあれば、途中で新たに計画を再構築しることもあります。

 この企業の年度計画を、自分なりに応用していけばいいのです。
 世の中の変化などをいち早く見つけるには、好奇心をもって眺めることも必要で。すぐ対応するかどうかは、自分の置かれている状況から判断します。
 うまくいっているからと言って、慢心や怠け心を起こさないことも大事です。