1. 人間が持って生まれる財産とは
1.1. 「人間が持って生まれる財産とは」何か
それは、時間です。
アンドリュー・カーネギーは、「人間が持って生まれる財産と言えば、時間だけだ」という言葉を残しています。
1.2. アンドリュー・カーネギーの業績
カーネギーは、19~20世紀初頭のアメリカを代表する実業家・慈善家です。
① 鉄鋼王
カーネギーはカーネギー・スチールを創業し、鉄鋼王として巨万の富を築きました。
この会社は、1901年にJPモルガン等に買収され、合弁を経てUSスチールなりました。
2025年6月に日本製鉄の子会社となりました。
② 富を持つ者の社会的責任
・ 2,500以上の公共図書館の建設
・ カーネギー・メロン大学、カーネギー国際平和財団の創設
・ ニューヨークにあるカーネギー・ホール(コンサートホール)の創設
1.3 財産と時間の意味
① 財産
新明解国語辞典第三版によれば、財産の意味は次のとおりです。
自分自身が蓄積し、親などから譲り受けた金銭、またはそれと等価交換を有する土地・家屋・宝石など。
② 時間
同辞典による時間の意味は次のとりです。
過去・現在・将来にわたって無限に移り変わるものとしての時。
時を数える単位としても用いられる。一時間は一日の二十四分の一、一分の六十倍。
2. 時間が財産である理由
2.1. 時間はすべての人間に平等に与えられている
親から与えられる富や才能は人によって違いますが、人間が生まれた瞬間から「時間」は平等に与えられています。
2.2. 交換も蓄積もできない時間
不動産や動産などは貯め、交換することができますが、時間だけは「今この瞬間」しか使えません。
2.3. 時間の使い方はその人の生き方による
時間をどう使うかは、その人の生き方によってすべて違います。
① タイパ
タイパとはタイムパフォーマンスの略で、使った時間に対する効果(成果や満足度)の割合を示す「時間対効果」のことです。
少ない時間で多くの成果を得ることを重視します。人によって副業・兼業する人もいます。
② 成果の見えない事柄に挑戦
タイパとは逆に、成果がいつでるかわからない事柄に挑戦する人もいます。
試験研究や仮説に基づく探究です。その有名なものとして、ノーベル賞、●●学術賞などがあります。その成果は測り知れません。
③ 変化を楽しむ
投稿済みの「26-4変化を楽しむ」のように、時間の使い方はその人にとっての生き方で決まります。
3. 時間の使い方はその人の生き方そのもの
3.1. 年を取ると時間が短く感じるのは?
① 「ジャネーの法則」
この法則は、19世紀の哲学者ポール・ジャネが提唱したものです。
法則の内容は、「時間の心理的長さは、年齢に比例して短くなる」という心理学的な法則です。
具体的には、5歳の1年は、人生の 1/5(20%)。
10歳の1年は、人生の1/10(10%)
50歳の1年は、人生のわずか 1/50(2%)。
このように年齢が増えるほど、1年間が人生全体に占める割合が小さくなるから、時間が早く過ぎるように感じるというものです。
② 記憶に残る出来事が少ない=短く感じる
記憶に残る出来事は、新鮮な経験や刺激のことです。
若い頃は初めての体験や刺激が多く、脳はそれらを細かく記録します。後で振り返ると長い時間だと感じます。
しかし、年齢を重ねると日常の対応が定例化し、脳が「既知の情報」として処理するため、記憶に残る密度が低くなり、時間が短く感じられます。
③ 脳の情報処理速度が低下する
加齢に伴い、脳の情報処理速度や注意力が低下するので、同じ時間内に処理できる情報量が減ります。
その結果、「経験の密度」が若い頃より薄くなり、時間が短く感じられるそうです。
3.2. 年をとっても時間を長くするには
それは、脳に新鮮さを感じさせることが、時間の密度が濃くなります。
それには、自分自身が何らかの変化をすることが課題です。
・ いつもと違う道を通る。
・ 行ったことのない場所へ行く。
・ 新しい事柄を始める。
3.3. 「変化を楽しむ」と「今を楽しむ」

「変化を楽しむ」と「今を楽しむ」とは異なります。その組合わせでどう楽しむか課題となります。自分の一例を示します。
年を取ると体力が低下します。外を歩くのがおっくうになり、2~3日外出を控えていました。
無理をして外出したら、歩くのが遅くなっていることに気がついたのです。
近くに大きなマンションがあり、そのマンションを囲むようにL型の小道を見つけ、そこを通りました。
冬なので木の葉は落ちていたが、泰山木と札のついた木を見つけました。初夏になると大きなきれいな白い花をつけます。それを見るのが楽しみとなりました。新たな発見です。
一日三千歩、歩くと健康を維持するのに良いと言われています。毎日は出来ませんが、週に三回以上、実行する目標を立てています。そのつど、歩く道を違うようにしています。
散歩するとき、買い物を兼ねるといいですね。
今を楽しむのは、その人にとって大事なことをする、誰かと過ごすなど、その人の生き方によります。更に、自分にとって休息を取ることも今を楽しむのも一つとして、大事にしています。
休息は、お茶やコーヒーを飲む、音楽を聞く、居眠りをするなど、気持ちをゆったりすることです。