14 我が家のけやき庭園

我が家のけやき庭園

 自分が住んでいる場所は、マンションの4階。
 部屋の方向はやや南向きで、窓の外側にベランダがあります。

 12月なっても、窓側の部屋は、太陽の光が差し込み、温室のようになり、暑くなり暖房が要りません。逆に暖房が必要な時は、外の気温が低い、急に曇る、朝方の東側の高い建物が太陽の光を遮り、同様に昼過ぎには西側の高い建物が太陽の光を遮えぎるので、室温が急に冷えて暖房のご厄介になります。今の季節は、毎日が、時間帯によって、夏と冬の状態が入れ替わります。日々平穏無事の世界で居られることは、大変有り難いことです。

 更にこの窓側の部屋からは、「けやき」の樹木がたくさん茂っているのが見えます。そのけやきの高さは、4階よりも高いです。
 今や、このけやきは紅葉の真っ最中。茂っている状態が木ごとに違います。下から上まで枝振りがよいもの、上だけが茂っているもの、枝が横に張り出しているものなどがあります。その上、太陽の光を浴びている葉は輝き、陰になっている葉は黒ずんで見えます。
 夜は、夜で街灯の光でほんのり見えます。
 この眼前にあるけやきの樹木は、我が家の庭園のようで、何時でも見えて、くつろぎを与えてくれます。自分にとっては、正に千金に値する庭園とも言えます。

 このけやきの樹木を眺めていますと、ふと思い出したことがあります。以前歩いた通りのことです。それは、テレビ朝日の南側にある通りの名前が、「六本木けやき坂通り」だと思います。
 「我が家のけやき庭園」と違い、多くの人が行き交う通りです。