25-16 加齢と老化と健康の関係

1. 健康寿命
 健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを指します。病気や怪我などによって介護を必要としないで、自立して元気に過ごせる年齢のことですね。

 日本の2022年の健康寿命は、男性が72.57歳、女性が75.45歳です。平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です。平均寿命と健康寿命との差は、男性が約8.5年、女性が約11.6年となります。この差は「不健康な期間」ということで、日常生活に何らかの制限がある状態を示しています。

 お陰様で、自分はすでに平均寿命を過ぎて、元気で暮らしています。
 これからも、寿命を伸ばすには、「加齢、老化、健康」について、読者の皆さんと一緒に考えて見ましょう。

2. 加齢と老化と健康について
① 加齢
 加齢とは、生まれてから時間が経つにつれて、年齢が増えることです。誕生日になると1つ年が増えたことになります。
 最近の医療機関の領収書には、何歳何ヶ月と表示されるところもあります。

② 老化
 老化とは、人によって異なりますが、ある年齢を過ぎますと、加齢に伴って体の機能が衰え始めることです。体の機能とは、脳・目・耳・鼻・口・呼吸器・消化器・循環器・骨格・筋肉などの器官と、適度の睡眠と飲食、運動能力のことです。
 高齢者は、老化の度合いにより、病気の症状が出て、医療機関のお世話になる頻度が多くなります。

③ 健康
 健康とは、すでに投稿済みの「心の健康」「体の健康」「金の健康」のことです。

 高齢者は、外部環境の変化への適応する能力が低下して、「心の健康」を損ないがちになる傾向が強いです。高齢者の健康の度合いによって異なりますが、長年住んでいた場所から、子供の家などに無理に引き取られると、予想外に速く老化が進むことがあります。

④ 加齢と老化と健康の期間の関係
 加齢、老化、健康の関連を大雑把に図形化したものが、下図に示します。
 この図は、老化が始まる頃から左から右へと加齢していきます。それに伴った老化現象が増え、深刻化し、健康の機能も低下して行くことを表わしています。

3. 老化の進行を遅らす方法
 加齢は避けられませんが、老化は生活習慣を見直して、目標をもって行動することで、進行を遅らせることができます。その人なりに、老化の現象を遅らせる健康的な生活を心がける必要があります。要約を次に示します。
① 心の健康
 先ず、今ここにいること自体に、「生かされていることに感謝」することが全ての原点となります。その理由は、老化となる「体の機能」の諸々の器官が、自分の意識に関係なく、自発的に動いてくれているからです。例えば、息を吸ったり吐いたり、心臓が酸素を受け取り末端まで送ってくれています。これが当たり前ではなく、生かされていることなのです。
 そして、何があっても、悩まずに、「そのうち何とかなる」といういように、気楽にすることです。そうすれば、ストレスが溜まらなくなります。
 人によっては、タバコを吸っている人がいます。タバコは百害あって一利なしです。

② 体の健康
 各自の生活習慣が違いますので、その人なりの質と量の良い飲食、睡眠、運動をすることです。

③ 金の健康
 近頃では、食料の物価高や医療費の増加などで、生活費が増えています。それに対応できるお金が必要です。

 年金は物価高に比例して上がらず、生活が苦しくならないようにしたいものです。

④ 詳細
 投稿済みの「心の健康」「体の健康」「金の健康」を見てください。