1. 呼吸の乱れとは
呼吸の乱れは、次のような現象だと思います。
・ その人にとってきつい動作をして、息が切れる。
例えば、重い物を持つとか中腰で作業をするなど。
・ 速く歩いたり、駆けたりして、息が切れる。
・ 呼吸が早い、呼吸が浅い。
・ ストレスや緊張、不安、恐怖などにより自律神経が乱れる。
・ 進学、就職、長期休暇などの環境の変化に適用できない。
・ 呼吸器や心臓に関する病気がある。
・ 特定な薬や多種類の薬による弊害がある。
・ 加齢による筋肉の衰えがある。
ある時、自分は普段のように歩いていると、呼吸が速くなり息が切れたことがありました。体調が悪くなったのではないのかと、呼吸について考えました。
2. 呼吸の仕方について
人は、普段意識しないで呼吸をしています。この呼吸の回数は一分間に15回ほど行われているそうです。この呼吸が、何らかの事情で何分間か止まりますと、人は死にます。
呼吸の文字の構成をみてみます。初めの「呼」の字は肺に溜まっている不要な二酸化炭素を排出し、後の字の「吸」は空気中の酸素を肺に取り込みます。
「呼」の排出は出すことで、「吸」の取り込みは入ることです。出せば入ることは、自然の法則に従うことことです。
肺そのものは、吐いたり吸ったりする機能はありません。肺を覆っている筋肉がその役割を担っています。
それは、肋骨に付着している呼息筋(こそくきん)、吸息筋(きゅうそくきん)の二つです。
呼息筋は肺の中の不要な二酸化酸素を排出し、吸息筋は空気を肺に取り込みます。
この二つに筋肉の作用が円滑に行えないと、呼吸に乱れが起こります。
3. 呼吸の仕方を良くするには
自分は、以前、近所のお寺で毎週土曜日の午後行われた坐禅会に参加したことがあります。更に、気功を習ったこともあります。
この体験を思い出して、自分の呼吸の仕方を改善しました。
いずれも、無理をしないで短時間で行います。諦めずに、毎日少しでも継続をすることが大事です。「塵も積もれば山となる」ように。
その改善方法は、呼息筋と吸息筋を柔らかく動きやすいようにすることです。
3.1. 吐く息を長くする
これは、鼻から吸った息を、口を細めてゆっくりと息を長く吐きます。これは何回か繰り返します。
3.2. 呼息筋、吸息筋の強化
① 胸を開く動き
背筋を伸ばして、両肩を後ろにし、胸を開きます。
この姿勢を20~30秒程度維持します。
② 胸を縮める動き
背筋を伸ばして、両肩を前にし、胸を縮めます。
この姿勢を20~30秒程度維持します。
③ 肩を上げる動き
背筋を伸ばして、両肩を上に上げます。
この姿勢を20~30秒程度維持します。
④ 肩を下げる動き
背筋を伸ばして、両肩を下に下げます。
この姿勢を20~30秒程度維持します。
3.3. 首の動きを柔らかくする
首の筋肉は、肺を取り巻く筋肉を支えています。そして、首の動きを柔らかくすることです。
① 背筋を伸ばして、首を左に倒す
② 背筋を伸ばして、首を右に倒す
③ 背筋を伸ばして、首を後ろ倒す
④ 背筋を伸ばして、首を前に倒す
上記の順序は、①と②を先にし、③と④を後にします。
おのおのの倒す時間は20~30秒です。
3.4. 外を歩く
外を30分程度、歩きます。普通に歩いてもいいし、インターバル速歩でもいいです。
インターバル速歩は、例えば50歩を少しゆっくり歩き、次の50歩を少し速く歩きます。これを交互に繰り返します。
これらの4つの筋肉の強化は、高血圧にも良いと思います。