25-4 「辛い」から「幸い」にする方法

1.  「辛い」と「幸い」の違い

1.1 画の数の違い
 「辛」の画数は7画で、「幸」の画数は8画です。
 「辛」の上部の所に「一」を追加すると、「幸」になります。

1.2. 部首の違い
 「辛」の部首は「辛(しん」で、「幸」の部首は「干(かん)」です。

13. 読み方
 「辛」の音読みは「しん」で、訓読みは「辛い(からい)」、「辛い(つらい)」、えとの十干の八番目「辛(かのと)」。
 「幸」の音読みは「こう、」で、訓読みは「「幸い(さいわい)」、「幸せ(しあわせい)」、幸(さち)、「幸(みゆき)」。

1.4. ここでの読み方と意味
 「辛い」は「つらい」と読み、意味は何らかの苦しいことや不平不満なことがある状態です。
 「幸い」は「さいわい」と読み、意味は望ましい状態になっていることです。

2. 「辛い」を「幸い」にするためには
自分の置かれている辛い状態から脱出するには、「目標」を持つことです。これが、上記の「一」にあたります。目標は欲望とも云えます。

 目標には、大きく分けて、次の二つに分類されます。
・ 自分がやりたいこと。
・ 自分がこうなりたいこと。

3. 目標を実現するまでの取り組み
 目標を立てても、それが実現するには、目標に応じた、努力、時間、費用が掛ります。途中で挫折せず、困難を乗り越えることが必要です。
 この目標は、簡単に達成できることもあるでしょう。
 中には、相当、中長期にかかることもあります。その場合は、目標を一段階、二段階などに分けて進めるといいです。

 自分の例を二つ示します。
 初めに就職したときのことから話します。
 自分は、就職して配属されたところが生産管理部門です。
 生産管理という言葉は何かも知りません。いろいろな専門用語があり、それを理解するのに苦労しました。言葉を理解しても、それを使いこなせません。
 そこで、先輩の指導や周りの人の協力を得て、生産管理を理解し、使いこなせるようにしようと、目標を立てました。
 一つ一つ目標が達成できますと、その仕事の役割がわかり、意識せずに自然と仕事に取り組むようになりました。先輩から担当する仕事の範囲が徐々に広りました。
 企業の規模が大きくなるにつれて、生産管理のありかたを考えるようになりました。それに応じた提案ができる力が付いてきました。嬉しかったです。

 次は空を飛ぶことです。
 子供の頃、空を飛ぶ鳥を見て、空を自由に飛びたいと思いました。しかし、その実現には、30年ほどかかりました。
 高校を卒業して、飛行機のパイロットになる学校に入ろうと思いました。当時は、裸眼で1.2ないとパイロットの資格がとれません。自分は、目が悪く、裸眼で1.2の視力はありません。断念せざるをえませんでした。
 大学に行き、就職しました。就職先で何回か仕事や職場が変りました。
 ある時、営業支援の仕事を携わることになりました。そこでの仕事の一つに、営業部門の要請を受けて、各地で営業支援の仕事があります。この時は、新幹線を使うよりも、飛行機に乗って目的地に行くことが多くありました。
 空を飛びたいと云う目標をもってから、30年ほど後に達成できました。

 目標を立てて、その実現に向けての過程として、「やる気の5C」があります。
 次の記事を見てください。

 17 2025年の行き方を考える