1.笑いとは
1.1. 笑いと長寿の先例
大分前ですが、1991年に名古屋の金さん、銀さんの双子の姉妹が100歳になり、いつも笑顔で、よく笑っていたのをテレビで見た記憶があります。
笑顔でいるとか、よく笑うことは、何かが良くなるための要素の一つですね。
日本の65歳以上と80歳以上の高齢者が占める人口の割合を調べてみました。1990年は12.1%と2.4%、2023年は29.1%と10.1%です。年々高齢者の割合が増えています。
1.2. 笑いとは何か
笑いとは、何らかの事柄に対して楽しさ、嬉しさ、驚き、安心感など、言葉、表情、行動などの方法で伝えることです。また、失敗などの時では、苦笑いをする笑いもあります。
この笑いには、心身にさまざまな良い効果をもたらし、健康生活を維持するのに大事な要素の一つです。
ちなみに、笑うの反対語を調べましたら、「泣くこと」だそうです。
1.3. 笑いに関する諺、格言の例
①笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)
意味:いつも笑顔で明るい人の家には、自然と幸福がやってくる。
解説:笑いや笑顔は、良い運を引き寄せると考えられています。
②笑いは百薬の長(わらいはひゃくやくのちょう)
意味:笑うことは、どんな薬よりも健康に良い。
解説:笑うことは、免疫力が向上し、ストレスが軽減されます。
③泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生
意味:同じ一生を暮らすには、泣いて過ごすよりも笑って過ごした方が良い。
解説:人生を前向きに生きることが大切です。
2. 「笑って暮らせば良いことがある」のはなぜか
「笑って暮らせば良いことがある」のは、いくつかの理由が考えられます。それを「心の健康面」「体の健康面」「人の良好面」の三つにまとめてみました。
この三つが長寿につながる要因の一部にもなっています。
2.1. 心の健康面
「笑って暮らせば良いことがある」という言葉の「心の健康面」を述べてみます。
①ストレス軽減とリラックス効果
笑うことで、ストレスを軽減するコルチゾールというストレスホルモンの分泌が抑制されるそうです。
代わりに、エンドルフィンという幸せホルモンの分泌が促進されるそうです。その結果、リラックス効果や痛みの軽減をもたらします。
②気分の向上
楽しいと感じるから笑うだけでなく、作り笑いであっても脳はそれを好ましい刺激として受け取り、気分が明るくなる効果があるそうです。
落ち込んだ時や不安を感じる時に、意識的に笑顔を作ることで、心の状態を改善することができるでしょう。
③前向きな姿勢
いつも笑顔でいることは、前向きに物事を取り組めるようになりやすくなります。
2.2. 体の健康面
「笑って暮らせば良いことがある」という言葉の「体の健康面」を述べます。
①免疫力の向上
笑うことで、免疫細胞であるナチュラルキラー細胞が活性化するそうです。
これにより、体内に侵入したウイルスや細菌に対する抵抗力が高まり、病気にかかりにくくなります。
②血行促進
笑うと、横隔膜が大きく動いて、呼吸が深くなります。
これにより、血行を促進し、全身に酸素や栄養を効率よく運べるようになります。
更に、血管が拡張する効果や、血圧の安定にも繋がることもあるようです。
③筋力向上
大きく笑うことは、顔の筋肉だけでなく、腹筋や横隔膜など、全身の様々な筋肉を動かす運動を起します。
いつも笑顔でいることは、これらの筋肉を自然に鍛え、健康維持につながります。
2.3. 人の良好面
「笑って暮らせば良いことがある」という言葉の「人の良好面」を述べます。
①良い印象を与える
笑顔は、相手に親しみやすさ、安心感など、好感を与えます。
②意思の伝達の円滑化
優しい笑顔は、相手の警戒心を解き、円滑な意思の伝達が行えるようになります。
③人間関係の構築・維持
笑顔を心がけることは、相手と良好な関係を築きやすく、その関係を長続きします。
更に、人は笑顔で接してくれる人に好意を持ちやすく、協力的な関係も築きやすく、信頼感を与えます。
3. 笑いを暮らしに取り入れるには
①意識的に笑顔、笑う
笑顔を作るとか笑うとかすると、脳が「楽しい」状態だと思って、気分が明るくなります。笑顔や笑いを意識的に一人で行い、練習をします。
②笑いの種を見つける
テレビ、映画、寄席、書物などで、笑える種を見つけます。
③笑顔と笑いを実行する
家族や友人などの会話で、その場にふさわしいような笑顔や笑いを実行します。和やかな雰囲気を醸し出せます。