1. 果物とは何か
果物(くだもの)とは、木や草の実のことで、生のまま食べられ、甘みや香りがあり、丸みのあるのが特徴です。デザートや間食などで好まれる食材です。
木の果物は木の幹や枝になる実のことです。木の果物には、りんご、みかん、桃、柿、梨、びわ、さくらんぼ、ぶどう、レモン、オレンジ、プルーン、キウイ、マンゴーなどがあります。
草の果物は草のつるになる実のことで、草は毎年新たに植えるので、野菜として取り扱われることもあります。草の果物には、いちご、すいか、メロン、トマト、バナナ、パイナップルなどがあります。
2. 果物の特徴
果物の特徴は、種類によって実に多彩です。果物の共通的な特徴をまとめてみます。
① 水分が豊富
水分を豊富に含み、水分の補給にも適しています。
② 果糖(糖質糖)が多い
果糖は、エネルギー源となり、吸収が遅いので血糖値を上げにくいです。
しかし、食べすぎないことです。
③ ビタミンが豊富
特にビタミンCが豊富で、抗酸化作用や免疫力向上、コラーゲンの生成を助ける働きがあり美肌効果があります。
④ ミネラルが豊富
バナナなどはカリウムが多く含まれるので、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、高血圧の予防やむくみの改善になります。
⑤ 食物繊維が豊富
食物繊維が豊富で、腸内環境を整えて、便秘を改善します。
また、血糖値の急激な上昇を抑えます。
⑥ 旬がある
果物には旬があり、季節によって美味しい栄養価の高いものが食べれます。
3. どの果物が体を冷やすのか
果物が体を冷やす主な理由は、次のとおりです。
① 水分の含有量が多い
水分が多いと、内臓の温度を下げやすいので、特に朝の空腹時に冷たいまま食べると、胃腸を冷やします。
② 消化が早く、血糖値の急上昇を招くこともある
果物の糖質は単糖類で吸収が早く、空腹時に摂ると血糖値が急上昇し、その後の低血糖が冷えを引き起こすこともあります。
③ カリウムが豊富で利尿作用がある
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、利尿作用を促します。同時に、尿とともに体内の熱が奪われ、体温が下がることがあります。
④ 熱い地域で採れる果物
熱い地域とは亜熱帯や熱帯のことです。この地域の気候に適応した果物があります。これらの果物にはみかん、バナナ、パイナップル、マンゴー、キウイ、グレープフルーツ、レモンなどがあります。熱い地域の人々にとっては、これらの果物を食べて体を冷やします。自然の摂理といえるでしょう。
⑤ 夏が旬の果物
東洋医学や漢方では、体を冷やす食材は五性の寒性(かんせい)・涼性(りょうせい)の食材です。夏が旬の果物があります。スイカ、桃、メロン、ぶどう、梨、柿などです。
4. 朝の果物は金
「朝の果物は金」とは、「朝に果物を食べると健康に良い」ということです。
朝に果物を食べると、胃腸の働きを活発にし、集中力や活動力を高めるそうです。
自分は、果物を食べやすく刻み、ヨーグルトで和えて、食べています。そうすると、たんぱく質と脂質が同時に取れ、喉につかえることもなくなります。
5. 果物を食べるのは、朝食の前か、後か
二つの考え方があります。
① 朝食の前に果物を食べる
果物は消化しやすい、腸の活性化につながるので、朝食の前に食べるのがよいです。
② 朝食の後に果物を食べる
果物のうち、体を冷やす果物は朝食後がよいです。
特に、低体温、冷え性、血糖値が上がりやすい人は、こちらがいいようです。
また、果物を先に食べると、お腹が膨れて、きちんと食事が摂れなくなることがあります。
自分は、こちらを行っています。