25-17 夢は成功の源

1. 「夢は成功の源」の理由
1.1. 夢の種類
 夢には二種類あります。
 その一つは、睡眠中に見る夢で、見た夢はそれで終わってしまうことが多いです。
 もう一つは、実現するかどうか分からない目標や、やりたいと思う事柄のことです。
 ここでは、二番目の夢を指します。この夢は、実現する源になるからです。
 この夢は、その人の置かれている状態の良くしたい、願望、貢献、自己実現など様々な夢があります。いくつ夢を持ってもかまいません。
 夢は見るものではなく、想うことです。想えば実現するということにつながります。

1.2. 夢を持った方がいい理由
 夢を持つ人と持たない人では、長い人生で大きな開きが出てくるようです。
 夢を持つことは、自分の人生を生きることに前向きに方向付けをしてくれる羅針盤となります。

 自分は、その都度夢を持つことで多くの良い結果を出しています。
 子供の頃、野原に寝っ転がり空を見ていると、鳥が飛んでいるのを見ていた。鳥のように空を飛びたいと思った。それから、何十年後かに、仕事や同好会などで、飛行機に乗る機会が多くありました。鳥よりも高く飛ぶ飛行機から、富士山を見下ろした感動は忘れません。

1.3. 果報は寝て待て
 「果報は寝て待て」の一般的な意味は、努力や行動をした後、結果が出るまで焦らずに待つことです。「人事を尽くして天命を待つ」と同じ事です。
 途中で物事の解決出来ず、思案に暮れるときがあります。その時は、それを保留して、脳に委ねて、寝ることです。寝てる間に、脳が勝手に動いてくれて、突然良い方向を教えてくれます。寝ること以外に散歩する、のんびりするなどでもよいです。それはひらめきとなって、現われてきます。
 このことは、自分自身が日々経験しています。そのため、寝床にいつもメモ・ボールペンと懐中電灯を用意しています。

2. 夢を成功に導く要素
2.1. 夢を持つために何をするのか
 夢は一つだけでなく、いくつ持ってもかまいません。多く持てばそれだけ先が楽しめるからです。
 人によっては、一つの夢が叶えたら、次の新たな夢を抱く人もいます。
 人の数だけ、夢の持ち方が違います。


 ここでは、夢の持ち方の基本を説明します。
① 「どんな自分になりたいのか」「何をやり遂げたいのか」「どのような状態にしたしたいのか」などを、自由に想像することことから始めるといいです。
② 自分の置かれている状態によって、異なります。具体的に例示します。
・ 自分に足りない能力を伸ばしたい。
・ 自分の趣味を活かしたい。
・ 自分の関心がある事柄をしたい。
・ 大きな夢の場合は、幾つか小さく分けて、順序を付けて取り組むといいです。
・ 現時点で夢に取り組めないときは、目先のことを優先し、その夢を保留するのもいいです。
③ 夢は具体的に表現するとよいです。そうすれば、夢の実現に向けて動きやすくなります。時には、夢の実現する期日などを明示することが必要になることもあります。

2.2. 吉田松陰の言葉
 江戸時代の末期に、長州藩(現在の山口県)に武士の吉田松陰がいました。松陰は、松下村塾を開き、明治維新の指導者など多くの人材を育てました。
 夢は成功の源であることを表わす松陰の次の言葉があります。 「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なし者に実行なし、実行なし者に実現なし。故に夢なき者には成功なし

 この言葉は、先ず具体的な目標や願望という夢を抱くことで、その夢の実現に向けてどのように進めるべきかを表わしたものです。

2.3. 夢を実現するために必要な三つの要素
 このホームページ「高齢者の健康生活」にある「1. 人生をどう生きるべきか」の投稿記事の最後の節に次の文章があります。
その時その時に応じて困難を乗り越えたり、やりたいことをやり抜くことです。それには、意志と情熱と行動が必要となります。

 この意志、情熱、行動の三つの言葉をここで解説します。この三つは、何かを成し遂げようとする場合、その目標の達成に前向きに取り組む重要な要素となるからです。
① 意志
 意志は、困難や反対があっても諦めずに、目標の達成に最後までやり遂げようとする強い決意です。
② 情熱
 情熱は、目標達成するまで意志を持ち続けられるようする熱意です。
③ 行動
 行動は、目標達成するまで意志と情熱を具現化するための行為です。

3. 夢の実現した例
3.1. 先人の例「太田道灌と山吹の花」
 今から600年ほど前の室町時代の話です。
 武将の太田道灌は馬に乗り武蔵野に狩りに出かけ、家来とはぐれ一人になりました。にわか雨に遇い、かやぶきの家を見つけて、戸を叩きました。
 蓑を借りたいと頼むが、出てきた女性が山吹の花の一枝を道灌に差し出し、一言も話せず、戸を閉めました。

 道灌は帰宅後その事柄を話したら、女性の行動は古歌に由来することを聞きました。その古歌とは、平安時代の後拾遺和歌集にあります。
 「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」
 この歌の意味は。「山吹はたくさんの黄色い花を咲かせるが、実を一つもつけないのが悲しい」ということです。
 この「実の一つだに」を「実の」を「」と掛けて、お貸しする蓑(雨合羽)が一つもないと、謎がけをしています。

 太田道灌は大いに恥じて、歌の道に励み、和歌に精通したそうです。

 また、太田道灌は江戸城(現在の皇居)を造った最初の人です。東京には道灌の名前がついたところがいくつかあります。
① 皇居の中にある道灌濠(上道灌堀、下道灌堀)
② 荒川区には、現在道灌山そのものはありませんが、道灌山の名の付く通り・建物・霊園がいくつかあります。
③ 中野区の中野沼袋氷川神社にある道灌杉跡

3.2. 「高齢者の健康生活」ホームページの作成と投稿
 昨年(2024年)の正月に、新聞の記事に日本は超高齢化社会とか、人生100年時代に進んでいるとあります。同時に自分は、後期高齢者で健康寿命をずーっと伸ばし、長寿を維持するために何をするかも考えていました。

 ちなみに日本には100歳以上の人が毎年増え続けているそうです。
 昨年(2024年)の9月15日時点で、100歳以上の高齢者の数は95,119人です。
 このうち、女性は83,958人(全体の約88%)で、男性は11,161人です。
 最高齢者は女性が116歳、男性が110歳です。

 昨年の正月に立てた目標の一つに「高齢者の健康生活」のホームページを創ることでした。
 それから、ホームページの基本構成は、「心の健康」「体の健康」「金の健康」の三項目でしたが、記事を書いているときに高齢者特有の問題があることがわかり、「高齢者の健康課題を追加しました。各項目を検討して、5月にホームページを立ち上げました。

 その後、ホームページの陳腐化を防ぐため「心の散歩道」の項を追加しました。自分の経験や想ったことなど、思いつくままに投稿するものです。これまでの1年間に30件以上投稿しました。
 なお、「心の健康」「体の健康」「金の健康」「高齢者の健康課題」の記事を時々見直して、修正したいところがあれば、それを修正しています。

 ホームページには、画面の上部の帯状に上記の項目が並んでいます。その右端に「サイトマップ」の項目があります。これをクリックしますと、「心の健康」「体の健康」「心の散歩道」などにある記事の一覧が表示されています。本の索引みたいなものです。見たい記事を探すのに便利になっています。

3.3. 日日是好日で元気で暮らす
 自分が実行している夢は、「日日是好日で元気で暮らす」ことです。
 理由は、自分自身の健康寿命の状態を1日も長くしたいからです。この健康寿命とは、健康上の問題で日常生活に制限されることなく生活できる期間のことです。
 厚生労働省の資料によれば、2022年の健康寿命は、男性が72.57歳、女性が75.45歳です。

 自分は、公表されている健康寿命をすでに10年以上伸ばしています。人生100歳時代に向かって健康寿命を伸ばす夢を持っています。
 そのため、自分の生き方を「日日是好日に元気で暮らす」ことだと思っています。
 「日日是好日」という言葉は禅宗の言葉(禅語)です。「にちにち これ こうじつ」と読みます。この言葉の意味は、「どんな日も良い日だ」といことです。
 日によっては、良い日も悪い日もありますが、そのまま受け入れて、その日その日を大切に生き、充実して過ごすよう努力します。
 そのためには、毎日なすべき事柄を見つけて、その事柄に取り組む時間はそれに集中するように心がけています。
 その事柄の例を示します。
① 自宅ですること
 新聞や本を読む、テレビを見る、脳トレのクイズをする、課題を見つけて考える、ストレッチをする、料理をするなど
② 外出
 散歩をする、階段の上り下りをする、買い物をする、医者に行く、旅行に行くなど